多分おっしゃる通りでしょう。130億年前の我々の銀河の姿と見ているのでしょう。
ビッグバンの前には何もない。これは、車いすの科学者ホーキング博士の解釈。
彼の著書"HIsitory of Time"に書かれている内容です。膨張する宇宙。
時間を逆に進めれば最後は一つの点に収斂してしまいます。ビッグバンが実際に
あったであろうことは宇宙背景放射からもほぼ実証されています。でも、その前は
どうか。誰も分かりません。数学で言う特異点問題。解析譜能です。でも、
ビッグバンの時には宇宙は点であったかもしれませんが、膨大の無限大の質量を宿す
宇宙の種だったとすれば無から有が生じたとも言い切れないと思います。時間の話も
虚数まで考えるとうまく説明がつくということもあるらしいけど、私には到底理解
不能です。ただ言えることは西欧的世界観、特にキリスト教的世界観はもう時代遅れに
なって来た可能性はあるでしょう。
2〜3日前、130億光年先の最遠の原始銀河団が発見されたというニュースがありました。
これはつまり130億光年昔の原始銀河団を観測したということになりますよね。
そうすると、現在の我々が属する銀河が、その原始銀河団が成長し、
進化した一部という可能性はないのでしょうか。すくなくとも、可能性ゼロとは
言えないと思いますが。
それと、ビッグバンの説明で、ビッグバンの前はないもない(時空はビッグバンによって
生まれたから)ということで、明快といえば明快ですが、この説明はどこまで科学者に
認知されているのでしょうか。何もないところから何かが生まれる、
つまり無から有が生じるという命題は、西欧社会においては論理的矛盾であり、
ありえないことであろうかと思います。そのあたり、現代物理でも数学でも、
論理学でもいいのですが、どのように説き、クリアしているのか、あるいは
クリアできていないのか、教えていただければうれしいです。
都合よき女《ひと》を天使と呼ぶ我は真の天使の声を避けるか
長男のスマホの写真は動物のみ人間不信か?問えども答えず
盛岡もエアコン頼る温暖化!欧州真似て子等よデモしろ?!
人こわす自然に拠れずリベンジを恐れ酷暑に自転車をこぐ
うつの妻、動かず家事に追われては会話もなかりし我は家政夫
志岐 明さん、「白堊歌会の部屋」へようこそ。
時事川柳、短歌、なかなか切れ味鋭いです。
今年は、猛暑のせいか、蚊がほとんどいません。
その代わりかどうか、蜂が大量発生しているらしく
この夏、二度も刺されました。
セミは、どうでしょう。今夏はうるさいと思ったことが
ありません(気がつかないだけかもしれませんが)
いずれにしろ、生態系がだいぶ変わってきたことを
実感する日々です。
また、鋭い作品をお願いいたします。
> 温暖化クマゼミの声北上す
>
> ザリガニよ絶滅するな頑張れよ 帰化動物とて貴重な自然
>
> 用水路 ドジョウ掬いは 過去の事 農薬漬けの沈黙の夏
>
> 蝙蝠もいないと困る団地の夕暮れ 蚊に刺されるのは小さな子供
>
> 静けさや脳に染み入る蝉の声 ヒグラシかな カナカナカナ
温暖化クマゼミの声北上す
ザリガニよ絶滅するな頑張れよ 帰化動物とて貴重な自然
用水路 ドジョウ掬いは 過去の事 農薬漬けの沈黙の夏
蝙蝠もいないと困る団地の夕暮れ 蚊に刺されるのは小さな子供
静けさや脳に染み入る蝉の声 ヒグラシかな カナカナカナ
「白堊歌会RURU」 2019年(令和元年) 8月作品
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長梅雨の
気うつを払ふ
ごと白き
カサブランカが
庭に際立つ
吉田美雅子
手作りの
惣菜よこす
癌の母
孫に命を
渡し続けり
村谷 尚
唐突に
「こう子」と言う名の友思い出し
漢字嵌めるも ピント来ず
あれこれ考えあぐね
疲れてどうでもよくなった
ろろちち
病いのおかげで
見えないものが見え
友との衝突により
人としての処し方を学ぶ
苦しむたび強くなれた
伊奈 裕
夏の農協の
素晴らしさ
藤枝バンザイ!
見渡す限りのいちじくに
思わず合掌
はま栗
夜の川床
貴船の森
人々は牛鍋囲む
七夕飾り揺れ
天には星
瀧津泉
腰にぶら下げる刈払機を
マシンガンに見立て
スロットル全開で振り回す
薬師丸ひろ子の
カイカ〜ンのノリで
山田武秋
穏やかな北上川や
豊かな緑が
涼を
届けてくれる
ここ岩手
青山すみれ
灼熱の
コートに響く
打球音
ラケット越しに
陽炎が立つ
だいてんち
我が一票こたびも死票!バルザック=王党派なりき政治音痴ネ
圧勝の与党に入れるはどんな人?税、保険料増え手取り減るに
金あまりなぜ投資のみ?ばらまけばいいだろ幾らか、必要な人に
来週は皆勤しないと有休残少なくなりて老骨苦し
四十年、十分勤めた隠居したい。されど金なし年金まだ先
メルマガに会社の情報盛りこめど傍を楽にはしないカスかも
経済も人も増すのが前提の制度は改め若きに託せ、か
リベラルが終わった後はどこへ行く?ポピュリズムだけで安定するか
リアリスト!処分が怖くて切実な学費値下げのデモせぬ長子
凡夫みな政治に係わり不毛なり。君子危うきに近づかぬがよし
志岐明様 ネット社会をよくとらえていますねぇ。
最近の若い人たちは、誕生したときからネット社会で、おもちゃ代わりにスマホをいじっていますから、ネット万能と思い込んでいるふしがあります。でも、ネット情報は真実を織り交ぜた、ガセネタ(嘘・まやかし)がいかに多いことか・・・ 紙媒体の大切さをわかってほしいですね。
初めは、人がネットを考えた。
そのうち、人はネットで考えるようになった。
今は、ネットが人の代りに考える。
ネットに相談すれば答えは出るよ。
自分の頭で考えてはダメですよ。
こんな句で良ければ投稿します。
堀船に残りし枇杷よな熟《うれ》そ我を癒せよ鳥に食われず
我が町にみな外人の現場増え同化するかと不安になりき
五十路にてレオタード着てスケボーすM女医の来ぬ飲み会即去る
バス停の下のめんこい野の花よ吾《あ》をたしなめるか遅延に苛立つ
「白堊歌会RURU」 2019(令和元年) 6月作品
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ネモフィラの
友の絵手紙
受け取りて
四月冷えこむ
午後のゆたかさ
吉田美雅子
平成、令和の
皇室発
「思いをいたす」
慈悲深く優しく染みる
美しい日本のことば
ろろちち
すみれ踏みつつ交通整理
『お早う』って200回言った
自転車の子らに
『一時停止よ〜
ヘルメットつけて〜はいねー』
はま栗
最北端の地、稚内
海の先にかすむ
望郷の地サハリン
引き揚げ船の赤ん坊も
今や70歳を超える
伊奈 裕
食、性、生と死
皆が思い煩っているものを
書いていくという
芥川賞作家沼田真佑氏
発想の秘訣は歩くリズム
青山すみれ
人口減少に加え
AIの進歩で
急激に歳入減となる所得税
ロボット税が
導入される日も近い
山田武秋
ほたる ひとつ
屋根の下
もう 帰れない
仲間たちの
いる闇には
瀧津泉
緑深き渓谷
せせらぎに光る銀鱗
子らの歓声と水しぶき
のんびりと眺める
初夏のひと時
だいてんち
百千鳥
同期のように
減りゆけど
終わりてなお生く
季節も我も
村谷 尚
*次回は9月
高熱のなか子がために弁当をつくれば往時の母の苦を知る
とにかくに生きるしかなく子の弁当作り見送り萎れて出社す
妃殿下に投石少年かつてあり!令和の格差の伏流見えず
落ち椿リストラのビルの内と外、当事者の痛み誰が知るらん
憲法に沿うただけの教科書を左傾と言うなと役員は吠え
小学校英語教科書見本来る。漢字も書けぬ我が子に重し
「殺された豚の哀しい味がする」何を思うてこの子は食らう
歳老いて社会や他人を思いやれん。いいんだべか、おら選挙に行って
裏町の名もなき春の抒情ゆく誰《た》がために咲く早咲きの梅
「白堊歌会RURU」 2019(平成31年) 4月作品
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萬葉集
探し当てた新元号の
出典の頁をめくれば
若き父の書き込み
すでにあり
はま栗
通院帰りの昼食は
老舗そばを愉しむ
「そば有り、人生楽し」
宣伝ポスターに納得
病気治るも一抹の寂しさ
伊奈 裕
町内の公民館へ
嚥下の強化などの体操指導に
参加の女性から
体操の先生と呼ばれ
背筋が伸びる
青山すみれ
たい焼きにも
あるらしい
天然モノと養殖モノ
大量生産と
手作りの差で
山田武秋
道に迷い
大型ダンプをよけて歩く
桜を目指して行けば
満開のアーチの下に
待っている両親
瀧津泉
万葉の世の人々は
梅を愛づる宴を開き、歌を詠んだという
今年の春は
春爛漫と咲く花が
少しかすんで見える
だいてんち
復興す
被災地に其の
面影なし
国は破れて
山河も残らず
村谷 尚
デパートに
テナント増えて
なつかしき
大食堂は
過去となりたり
吉田美雅子
「1Q84」の二つの月は
不気味な前兆
朧な美を讃えるべきか
白内障手術を決心すべきか
今、重なって見える二つの月よ
ろろちち
*次回は6月
寂れゆく!帰省の度に耐えられぬ。都会の人混み嫌いな我が
捨て石も書き手がおれば目にふれて歴史に化けて世を動かすか
枯銀杏!鳥がさえずり興添える明治通りに春は近づく
月曜ではや疲れはて転寝す職場はハードぞ金までもつや
痔薬《じぐすり》を入れたら白き北斎の龍が出でて魂《たま》と逃げ出す
「平等に不平等です。誰しもが」言われてそうと気持ちを変える
「物まねも続ければいつかオリジナル」慰められてそうせんと思う
資本主義の危機と報じるBBC!十回を超えガス抜きを知る
郵貯さん儲かるならば自社で買え!民営化の果て手数料ばっか
月に行く金があるなら自社にいる非正規社員の賃上げしたら?
日本人がやりたくはない仕事ゆえ移民にさせる、それでいいのか
「白堊歌会RURU」 2019 2月作品
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光から
眺めれば
世界は「永遠の今」
私もあなたも
いずれ光となる
山田武秋
お隣の奥さまを誘い
「土に叫ぶ人」を観劇
土いじりの好きな奥さまも
この日は
うっすら化粧して
青山すみれ
「還暦」を
まだ若かったと
思える日が来るかも
と、詠んだ10年前
来た、来た。 古希はしんどい
ろろちち
ゴンドラの窓越しに眺める
銀色の山の連なり
麓まで伸びるロングコースには
樹氷が白く輝く
今年も至福の日々がやってきた
だいてんち
元旦より
ライバル企業の
LINE鳴る
ここまでするかと
空しくなりき
村谷 尚
予報にて
明日は雨とふ
夕空に
飛行機雲の
すうつと伸びる
吉田美雅子
娘の還暦を
冗談と思った父
そう言えば
私も彼を
禿頭(トクトウ)と考えてはいなかった
はま栗
積雪という天気予報が
見事にハズレ
雪国育ちとしては
ちょっとがっかり
でもほっとする
伊奈 裕
*次回は4月
兄のようすべり続ける弟の中学受験ぞ轍踏む哀しさ
中学を落ち続けてもマイペース我より平静、愚息のほうが
入試には朝鮮を釣る風刺画あり不易は不易と昭和を自負すも
社会科で仲麻呂短歌の心情が出題されて私立を見直す
看護師は遠藤の黄褌《きふん》が好きなのと年初冒頭天然朗らか
今どきの男子は酒も下ネタも嫌いで寂し新年会去る
さきたまの橋よりくっきり夕の富士スマホを押せどぼやけて写らず
木犀ロス!香りを壊した天候に恨みつのりて傘投げつける
故郷《ふるさと》の岩手の鉱山《やま》で核廃棄貯蔵の記事読む怒りが止まらず
うつの妻「生きるに値しないから」繰り言を聞き我が事と倦むも
病みし妻に代わりて洗濯たたむ子等手際がよくて仰天見直す
風光る明治通りの鈴掛の若葉ともども新人来たり
月天心あき家が目立つ老いた町リアルをスマホ歩きで糊塗する
爺さんが来なくて荒れた菜園に意地を見せたか痩せ大根なる
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