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[302] 「白堊歌会RURU」2025(令和7年)12月作品 投稿:白堊五行歌会 2026年 1月23日(金) 12時

白堊歌会RURU 2025年12月

幸福は
与えられた
中にある 
うつの妻おいて
公園でぼーとす
           村谷 尚

干支(エト)のトラック
はや六周
ままならぬ思い
引きずり
ウォーキング
           田川宏朗

田園都市線の車窓
都心から郊外へ移ると
紅葉が目立つ
新婚当時住んでいた
地域の灯りが懐かしい
           伊奈 裕

令和の漢字離れに神さえ救済を断念か?
・流年しません様に
・降伏に暮らしたい
・かわいい相性が欲しい
・休職をただにして(どうぞそのように)
        4代目事務局長    藤井 則夫

名前の「美」は
うつくしいの「美」ですと
伝えたら
電話の向こうで
クスッ!
          青山すみれ

久しぶりに
新幹線の窓から
故郷の山々を
ながむれば
何処も熊の王国となる
山田武秋

仏壇に
お茶の実とちの実
椎の実ギンナン
父に倣って
並べ楽しむ
          はま栗

抱っこされて
お腹なでられ
頬ずりされる 愛犬もんた
考えてるのは
たぶん「腹へった」
瀧津泉

イーハートーヴに熊っこ来たじゃ
モーリオ辺りは熊だらけ
なめとこ山がら来たのがな
助けでけろじゃ小十郎さん
おらほのクビチョウ共(ども)は頼りねえ
          だいてんち

〇次回の締め切りは1月31日です。

[301] 「白堊歌会RURU」2025(令和7年)10月作品 投稿:白堊五行歌会 2026年 1月23日(金) 12時

白堊歌会RURU 2025年10月

愛とは 対峙する生命を慈しみ思いやる気持ち
連合いは無論 導く親 支える家族・親友・ペット・・
それ等は実は良質遺伝子の継承を支える重要なメカニズム
しかしまた 阻止するフィルターとしても作用する
洗練された遺伝子の伝達を仕掛けた神はやはり偉大!
        4代目事務局長  藤井 則夫

うつの妻に
笑顔を戻して
やりたいが
漫才見ても
我のみ笑いき
        村谷 尚

開運橋からの岩手山
明治橋からの岩手山
四季折々変わる
岩手山と向き合い
人生を学んだ
        伊奈 裕

救急車で運ばれ
目覚めたのは
オペのあと
救急車の乗りごこちを
味わえなかった
        
初救急車
初入院
初手術
七五歳の
初づくし
        青山すみれ(二首)
                 
岩手の
ローカルCMと
思っていたら
メジャーなCMだった
タイヤのマルゼンのテレビCM
        山田武秋

歩道橋から湾を見下ろせば
トランペットの「君が代」がかすかに聞こえ
丘からは
高校生の吹奏楽の音がする
広島県呉市の夕暮れ
        瀧津泉

酔うことも
なけれど
ノンアルの
ビールを夕餉の
友とせむ
        はま栗 

世俗に抗い
権威に盲従せず
独り
モノ言う
うたびとでありたい
        田川宏朗

〇次回の締め切りは11月30日です。

[300] 「白堊歌会RURU」2025(令和7年)8月作品 投稿:白堊五行歌会 2026年 1月23日(金) 12時

白堊歌会RURU 2025年8月

大隈が
民意に折れた
二十一か条?
山縣反対
民主主義って
        村谷 尚

?あと何回、誕生日を
迎えられるだろうか?
いかん いかん
感傷的にならず
おおらかに生きよう
      伊奈 裕

玄関を出たら
ひと摘み
今や真っ盛りの夏
生い繁る草に
追いつかず
        青山すみれ

大事なのは
「答え」より「問い」
新しい「問い」の発見が
創造の契機となり
世界を変えていく
        山田武秋

奈落からせり上がる
ライトがあたたかい
遠い波のような拍手に包まれる
客席は暗いけれど
一人一人のお顔が見える
        瀧津泉
               
灼熱の埼玉を
月光仮面が黙しがちにゆく
純白のUVスーツ
黒眼鏡にマスク
炎のマフラー靡かせて
        はま栗

燃え上がる桜並木の上を飛び
着いた河原の寄せ波に
つま先濡らして
目が覚める
あちらに行かずに済んだらしい
        だいてんち

逝ったひとの
思い出ばかりが
行き来する
娑婆の
おどり場
        田川宏朗
民主主義
辞めない自由もあったのか
日ごと案じる
将来を任せるための
選択肢薄き日本の不自由さ
        4代目事務局長 藤井 則夫

〇次回の締め切りは9月30日です。

[299] 「白堊歌会RURU」2025(令和7年)6月作品 投稿:白堊五行歌会 2026年 1月23日(金) 12時

白堊歌会RURU 2025年6月

米価高騰、輸出米助成に米国独善関税
法案パブコメ超加熱や物価高に怒りコメ
今年の漢字は「米(コメ)」で決定か
ついには2千円台に期待コメ
まずは迫りくる都議選そして参院選!
           4代目事務局長

スーパーの
自転車置き場で
電動で
ないのは我だけ
みんなリッチや
           村谷 尚

おさんぽの
園児たちよ
遊べ あそべ
八幡さまの
木洩れ陽のなか
田川宏朗

高齢になると
何をしても倍の時間
「年を取るって
こういう事だね」と
二人で妙に納得
           伊奈 裕
               
かたづけている
書類の中から
チラシの裏に書かれた
憲ちゃんのメモが
文字は生きている
           青山すみれ

光を独り占めの
長く伸びた雑草を
刈り払えば
小さな草花が
野を埋め尽くす
            山田武秋

夜の大屋根リングから眺める
映像ショーやパビリオン
老夫婦に赤ちゃん連れ
みんな「持続可能な未来」の一節
大阪万博
            瀧津泉

山を背に
田面(だづら)に写る
早苗振り
姉さん被りに
映える紅
            だいてんち

ふるさとの六十年の時を超えて
オルガンのように呼ぶ声
埴生の宿
幻の巷の
ミュージックサイレン
            はま栗

〇次回の締め切りは7月31日です。

[298] 「白堊歌会RURU」2025(令和7年)4月作品 投稿:白堊五行歌会 2025年 4月17日(木) 15時
 
白堊歌会RURU 2025年4月

匿名の
アカウント操る
政府の影
世論誘導
ネット民怒る
          村谷 尚


インフォームドコンセント
白内障の手術事故率は2000件に1件
そう言う担当医これまでの施術数は?
丁度1999人を処置したところですか?
この問いかけで、両者思わず「苦笑い」
       4代目事務局長    藤井 則夫

お静かに…
空気を読んで!
現地人の
無言の圧に
立ちすくむ訪日外国人
          田川宏朗

人間は愚者か
勝手な正義のもと
戦争での殺戮行為
文化破壊
愚行蛮行が止まらない
       伊奈 裕

行動力のある
友人が
帰ってきた
イタリアから
お骨となって
           青山すみれ

アッ! ご注意!
もしかしてその会話
スマホに盗聴されていますよ!
と疑いたくなるような
AI搭載の新機能
           山田武秋

川崎に生まれし赤子
「ふみ」なりけり
素朴な名前で大きくて
ここにもいるよ
大伯母が
           はま栗

散る花と
さざめく雪が
交わりて
冬と春との
鬩ぎあい
          だいてんち

〇次回の締め切りは5月31日です。

[297] 「白堊歌会RURU」2025(令和7年)2月作品 投稿:白堊五行歌会 2025年 2月26日(水) 23時

白堊歌会RURU 2025年2月

親子二代
同じ顧客の
プログラム
開発納入
奇縁なりき
        村谷 尚

夜中に二度起き
これはタマラン
これが過活動膀胱というやつか
身に染みて感じた
加齢で縮む溜める能力
        4代目事務局長(藤井則夫)

脳は観念論者
身体は唯物論者
食事のたび
メニューの好悪をめぐって
バトルを繰り広げる
        山田武秋

冬空に
まっすぐ伸びる
メタセコイヤ
見上げれば
大輪の花火のよう
        青山すみれ

毎年兄に新年の挨拶
今年はもう声が聞けない
淋しくてやるせない
天から「元気だせよ」の声
兄がいたから頑張れた
        伊奈 裕
               
股関節手術は
土木工事
執刀医は土方(どかた)
職業に貴賎なし って
ホントだなぁ
        田川宏朗

一高での古文の授業も
父の熱血指導も
何かはせむ
大河ドラマで目が覚めた
私の平安時代熱
        瀧津泉

冬枯れの公園
「お座り!」の号令に
ビシッと居並ぶ犬たち
中にあたふた
私のビッケ
        はま栗

寒椿
落ちて散らばる花びらは
ガザの瓦礫の血痕のごとし
束の間の停戦は
いつまで続くのやら
        だいてんち

〇次回の締め切りは3月31日です。

[296] 「白堊歌会RURU」2024(令和6年)12月作品 投稿:白堊五行歌会 2024年12月28日(土) 23時
 
白堊歌会RURU 2024年12月

「来い」ならば行く先自明で
来なければ それは片思い
行く先が揺れるなら すでに恋は卒業だ
「会い」が始まれば行き先は未知で良くすれ違う
愛が続くのは 希望への不断の擦り合わせ
        4代目事務局長(藤井則夫)

中学で
ビニ本持参が
ヒーローの昭和
指の隙間より
女子もガチ見る
          村谷 尚

現地人は
チープなペイで
ハードワーク
カロウシ
ジャパンは働き方後進国ネ
          田川宏朗

フジバカマが残る関ヶ原
笹尾山から見下ろせば
丸見えの家康の最後陣地
老雄の胆力
アサギマダラが飛んでいる
瀧津泉

健康コマーシャル
購買欲そそる
見事な映像と話術
魅力的なうたい文句に
誘惑されそう
        伊奈 裕

町内の
生ゴミバケツ
柿の皮でいっぱいに
あちこちの軒先が
吊し柿であふれる
           青山すみれ

背広もネクタイも
Yシャツも
もう残りの人生分はある
体型さえ
変わらなければ
           山田武秋

並木を彩る
冬もみじ
襟もと過ぎる冷風に
駆けゆく老体
息白し
だいてんち

犬の仔に
追われし鳩は
保育所の
イチョウの巨木の
奥に隠れぬ
        はま栗

〇次回の締め切りは1月31日です

[295] 「白堊歌会RURU」2024(令和6年)10月作品 投稿:白堊五行歌会 2024年10月18日(金) 8時

白堊歌会RURU 2024年10月

バズるかに
賭けるネットの
若き達
老いて勝てない
スピード、決断
           村谷 尚

戦争が終わったぞ!
喜ぶ人を
憎んだ
かつての女学生は
わたしの母
           田川宏朗

初めてクリ採りする場面
イガイガの裂け目に見える
実を目掛け
怖さ恐れず穿る指
我が青春は ほろ苦き
           4代目事務局長

久し振りの再会
兄の病状が厳しい
可愛がってもらった
愛しい思い出の日々
姪が二人の写真撮影
           伊奈 裕

出し抜けに 
鶴瓶来たる
白堊城
遇するは
ジェンダーレスの
応援団
           だいてんち

夏の朝
車でゆけば
もくもくと
紫波町日詰の
入道雲
           はま栗

連日の猛暑に
何も考えられず
過ぎていった夏の日々
一陣の涼風に
我にかえる
           青山すみれ

大河の人気で
教養番組は軒並み
源氏物語のオンパレード
「垣間見る」を切り口に
古の恋の沼にハマる
           山田武秋

10月2日夕暮れ
一番星と三日月と
暮色に浮かぶ富士山を
独り占めする
12階のベランダよ
ろろちち

〇次回の締め切りは11月30日です。

[294] 「白堊歌会RURU」2024(令和6年)8月作品 投稿:白堊五行歌会 2024年 8月12日(月) 11時

白堊歌会RURU 2024年8月

ビュビュビュビュー ピカピカッ! ガラガドッカーン ゴゴゴゴー ・・・・
いきなりやってきたゲリラ豪雨はテロリストだ
バンカラで気性が荒いこの俺に会いに来たのか
バカッタレーッ!
俺はもう爺ーさんでおとなしいんだ
        だいてんち


高野連(こをやれん)
子弟はやれんよ海外へ
されど流れは麟太郎
甲子園狙うは移ろいて
時代はメジャーデビュー戦
         4代目事務局長 (藤井 則夫)

下ネタパワーの
雅子部長っす
小四の
次男がちんこ
かりかりと
        村谷 尚

キライ!
と言いながら
読みこんだ

手あか付くほどに
           田川宏朗

自動車が空中を飛び
ロボットが町を歩き
お店は無人化
そんな時代がやってくるかも
危ぶまれる人間の存在
           伊奈 裕

付近の人は注意!と
毎日のように
LINEが
届く
クマ出没情報
           青山すみれ

帝王学を
学ばぬトランプ
帝王学を誤解した
石丸・斎藤兵庫県知事
政治家に夢は託せなくなった
          山田武秋

イタリア映画の主人公 
女たらしでチャーミング
クレジットで流れた音楽
懐かし気でカッコいい
昔大好きだったRストーンズ
        瀧津泉

半世紀に渡って
憧れと喜びをくれた百貨店
閉店の日を明日に控えて
菓子折りもまばらな棚に
なお行列長し
          はま栗

〇次回の締め切りは9月30日です。

[293] 「白堊歌会RURU」2024(令和6年)6月作品 投稿:白堊五行歌会 2024年 6月21日(日) 11時
歓迎! 4代目事務局長さん

同窓会
十年たてば一昔
とは云うけれど
寄せるように旅立ちし
3人の歴代名会長たちよ
          4代目事務局長

アバターの
井桁ちゃんをば
コピーして
マイワールドで
初恋せばや
          村谷 尚

母たちが
五月の空から
呼んだのか
九十四歳の叔母さんは
眠るように
          田川宏朗

歩くのが遅くなり
つぎつぎ
追い越される
人と競わず 
マイペース マイペース
          伊奈 裕

5時間待って乗ったフジヤマ
高く高く高く上っていき
富士山とご対面 そして真っ逆さま
二度と乗らない でも乗って良かった
夫の年齢制限前の最後の休日
          瀧津泉

夏近づきて
いちじくの
大き葉陰に
犬の仔
憩う
          はま栗

宝くじより
当たる確率が高い
帯状疱疹
年々増える
診察券
          青山すみれ

NHK大河ドラマ
「光る君へ」の道長役
柄本佑を観ながら
彼の父柄本明と過ごした
青春の日々の思い出に浸る
          山田武秋

世の中は、カツカツカツとかしましい
推し活・就活・朝活・転活
オタ活・温活・眠活・美活
友活・婚活・妊活に保活
離活・独活・ソロ活ときて、はい終活
          だいてんち

〇次回の締め切りは7月31日です。

[292] 「白堊歌会RURU」2024(令和6年)4月作品 投稿:白堊五行歌会 2024年 4月10日(水) 23時

白堊歌会RURU 2024年4月

茎長き
クリスマスローズ
咲き初めて
春一番の
風がまつはる
     吉田美雅子


無関心 って
わけじゃない
東京のひとは
測っているのさ
おたがいの間合いを
田川宏朗

昨夕も
いや、明日の夕も
寸分 違わぬ姿なのに
つい、カメラを向けてしまう
夕日に浮かぶ富士の雄姿よ
        ろろちち

団地隣の公園
心にしみる河津桜
思わず
スマホ撮り
家に帰りにんまり
        伊奈 裕

早朝と夜中に
振り分けて
なんとか仕事をこなす
日中はフルタイム
お昼寝時間
        山田武秋

桜開花の便りと
在京白堊会会報が
届く
私の歌も祇面に
感謝!
        青山すみれ

むさし野の
植えつけを待つ畠中を
突っ切って伸びる
丸い足跡
犬はどこまで行ったのか
        はま栗

ありったけの若者を
ありったけの戦線にぶち込み
ありったけの市民を殺す
そんなのアンコールしないぞ・・・
と、積み重なる無数の頭蓋骨が暗―い目でつぶやく
        だいてんち

春闘で
3万回答か
嘱託の吾
五年変わらず
月20万
        村谷 尚

父母と見た桜
夫や息子と見た桜
愛犬と見た桜
いろいろなことを思い出す
私の64回目の春がゆく
        瀧津泉

〇次回の締め切りは5月31日です。

[290] 「白堊歌会RURU」2024(令和6年)2月作品 投稿:白堊五行歌会 2024年 2月14日(水) 22時
白堊歌会RURU 2024年2月

叔母逝きて
三月後に知る
叔父の死去
落葉渦まく
師走の夕べ
         吉田美雅子

?生命は
置き換わるのか
情報に!
脳と仮想空間で生く
ナースM
         村谷 尚

あと何回
年を越せるだろう
桜を
仰げるのだろう
きょう古稀
田川宏朗

津波が来る 逃げて!
住人の命を守ろうと
絶叫するアナウンサー
寒空をつんざき
胸に突き刺さる
     伊奈 裕

もり上がり
風にそよぐ
雑草界            
犬も猫も
足を踏み入れず
         はま栗

NHK大河ドラマ
「光る君へ」始まる
小川達雄先生の
白堊歌会での「源氏物語」講座が
よみがえる
         山田武秋
うちの
お雑煮の味が
やっとできた!
弟のはずんだ声が
届く
         青山すみれ

息子夫婦が泊まる
数日前から忙しい
あちこち掃除
食材 コーヒー おかしの用意
帰ると ほっ
         瀧津泉

厳寒の川沿いの道
枯れ林の間に
ちらりと覗く紅白の梅
季節の移ろいは
絶えることはない
         だいてんち

〇次回の締め切りは3月31日です。

[289] 「白堊歌会RURU」2023(令和5年)12月作品 投稿:白堊五行歌会 2023年12月15日(金) 0時
白堊歌会RURU 2023年12月

朝ドラで
服部良一
登場す
蘇州夜曲で
通勤路行く
  村谷 尚

まごついて
冷や汗の
初心者ふたり
介護する側
うける側
  田川宏朗

芝桜の
返り花咲く
庭に居て
八歳と見る
スーパームーン
 吉田美雅子

土砂降りのなか
肩に子犬をのっけて歩く
傘のない人
私も家に帰ろう
小さな友が待っている
瀧津泉

尊い命
平穏な日常
夢に満ちた未来
正義の名のもとに
すべてが壊れていく
       伊奈 裕  

どんぐり四段活用
どんぐらこっこ
どんぐりナ
どんぐる小僧は
どんぐれどん
       はま栗

二人 三人 四人組
ランドセルは
色とりどり
十一月の夏日の
下校
       青山すみれ

後期高齢者は
シュウカツより
トンカツ
元気で長生きしたければ
肉を食えということらしい
       山田武秋

遅めのブランチ
のんびりベランダの掃除
ふと見上げると
昼下がりの空が
もう夕方の気配をまとっている
       ろろちち

小春日の
山肌(やま)の風景
華に見ゆ
背中のぬくみ
いと心地よし
       だいてんち


〇次回の締め切りは1月31日です。

[288] 2023年12月7-12日、第16回白堊藝術祭展示作品 投稿:白堊歌会RURU 2023年12月14日(木) 12時

2023年12月7-12日、第16回白堊藝術祭(盛岡一高OB在京会芸術祭、於神田文房堂ギャラリ)展示作品です。野口田鶴子さんが宮沢賢治さんの作品とともに朗読されました。

私にとっては早朝の
午前九時半の散歩
日陰に
儚げな霜柱発見
指先でそっと触ってみる
          ろろちち

流れるうろこ雲越しに
見上げた
中秋の名月
虚空を独り行く
月の健気

うつくしいもの
美しいことは
みんなで分かち合ってこそ
より美しく楽しくなる
アートする者の心映え
          山田武秋

生垣の
紅き山茶花
散り終へて
目に沁みとほる
冬の満月
          吉田美雅子

ナイヤガラ
東北の葡萄
香気高けれども
甘味強からず
野菜のようなるを愛す
          
山道を
拾わず素通り
できなくて
五色の柿の葉
柑子の実
          はま栗

幸いを
父求めたか
Giovnniと
絶筆し賢治の
銀河へ旅立つ
          村谷 尚

朝に夕に
空を見上げれば
心安らぐ
空はわたしのふるさと
星くずの子
          青山すみれ

[287] 「白堊歌会RURU」2023(令和5年)10月作品 投稿:白堊歌会RURU 2023年10月12日(木) 11時
白堊歌会RURU 2023年10月

敷居置き
番台で私
見張ります!
部長笑わす
セキュリティ監査
          村谷 尚

高原に
吹く風軽く
感じつつ
わがこだはりの
ほぐされてくる
          吉田美雅子

夢から覚めても
夢破れても

ふたたびと
歌を書く
          田川宏朗
             
さっき飲んだばかりなのに
「薬を2日分飲んでしまった。どうしよう…」   
祭日の土曜日に
「病院に行ったら休診だったよ。どうして?」
お決まりの娘への迷惑LINE
老親と同居してくれた弟のお嫁さんの大変さを今更ながらに思う
   ろろちち

久し振りに旧友と
会えた喜びかみしめる
あっという間に別れのとき
多くの人と長い握手
心に刻む 最後の同期会
          伊奈 裕

ナイヤガラ
東北の葡萄
香気高けれども
甘味強からず
野菜のようなるを愛す
          はま栗

幼いころ 通った
敷島パン屋も
岡田だんご屋も ない
下駄はいて 手ぬぐい下げた
女子応援団員が闊歩する 上田の町
          瀧津泉

いい試合を
見せてもらった
感謝したいと解説者
猛暑の甲子園の
球児たちのさやか
          青山すみれ

流れるうろこ雲越しに
見上げた
中秋の名月
虚空を独り行く
月の健気に胸打たれる
          山田武秋

はったぎの
飛び交う
黄金の稲穂原
をちかたを偲び
爽籟(そうらい)に佇む
          だいてんち

〇次回の締め切りは11月30日です。

[286] 「白堊歌会RURU」2023(令和5年)8月作品 投稿:白堊歌会RURU 2023年10月12日(木) 11時

白堊歌会RURU 2023年8月

遠き世の
父母に近づく
盆参り
夕べの道に
立葵咲く
          吉田美雅子

露出過多
通り闊歩の
娘らも
卒業のときを
分かりてのこと
          村谷 尚

誰かとおしゃべりしたい私
誰かと笑い合いたい私
賑やかに食事したい私
大した望みも無い私
独居の私
先日、大きな目眩に襲われました
          ろろちち

コーン
スコーン
球音が
突き抜ける
梅雨明けの空
          田川宏朗

喫茶店から眺める
都会の雑踏
途切れない人の流れ
若者、外国人の観光客
銀座もすっかり様変わり
          伊奈 裕
             
南天を
食っていたのは
お前かよ
ヒヨドリご飯に
してやるぞ
          はま栗

地球が面白いと
額縁を飛び出す
風のアートは
いのちのいとおしさを
次世代に伝える
          青山すみれ

猛暑の中
ご高齢の働き手が
次々にリタイア
りんごも野菜も
市場から消えていく
          山田武秋

灼熱の
空に沸き立つ歓声を
背に身構えるバッターの
鋭い眼差しに
必勝の気合いあり
          だいてんち

〇次回の締め切りは9月30日です。

[276] 「白堊歌会RURU」2023(令和5年)6月作品 投稿:白堊歌会RURU 2023年 6月13日(火) 21時
白堊歌会RURU 2023年6月

失ったかわりに
得るものも
あるだろう
大切なのは
受け入れること
          田川宏朗

デイケアに
嫌々行きし
父九十二
洗われ香し
輪投げも喜ぶ
          村谷 尚

春花の
はや散り尽くす
庭に居て
ひとり見上ぐる
上弦の月
          吉田美雅子

科学とデータで
管理する
二刀流も
バットに「ヒット」と書き
願懸ける
          青山すみれ

約半世紀ぶりに
臨場した
母校盛岡一高の運動会
白堊の精神は
女子がしっかり継承する
          山田武秋

若い頃働いていた町
想像できないほど変貌
高層ビルが屹立
ノスタルジーに浸り
50年前の自分を探す
      伊奈 裕                  

すずやかに
いつとは知らず
春果つる
びわそら豆の
みのりゆく頃
        はま栗

里山の
青草(せいそう)踏みしめ
往くひとの
髪をなびかす
皐月風
         だいてんち

ポテト食べてひと休み
左肩を後ろから殴られた
振り返るとすでに
高い高い木のてっぺん
遠くの空を眺めてるとんび
         瀧津泉

〇次回の締め切りは7月31日です。

[275] 「白堊歌会RURU」2023(令和5年)4月作品 投稿:白堊歌会RURU 2023年 4月 9日(日) 23時
白堊歌会RURU 2023年4月

生垣の
紅き山茶花
散り終へて
目に沁みとほる
冬の満月
          吉田美雅子

事実には
目をつぶりて
虚構なる
共同幻想《ものがたり》を
受け入れ人なる
          村谷 尚

時よとまれ
いくら祈っても
容赦なく時は流れる
時を慈しみ尊び
時空を自由に飛びたい
          伊奈 裕

厳冬の
宵にたたずむ枯木立
一雨ごとに色づいて
彼岸すぎれば
花木立
          だいてんち

「勝ったの?」と
かかりつけ医
興奮しているから高いかもと
血圧計に腕を出す
三月二十二日WBC決勝の日
          青山すみれ
                  
勝ち切るためには
物語が必要
「信じる力」でWBCを制覇した
栗山監督の「物語を描く力」
創造者としても超一流だ
          山田武秋

30年前なら
駆けつけたやも知れぬ成田空港
今はとてもと思ひつつ
アラ古稀マダムの
インタビューに答ふるを見る
          はま栗

モノトーンな明け暮れに
色をさす
折り紙のお雛様
きょうは
桃の節句
          田川宏朗

わずか
一分前の点眼すら
「?」と不安になる
我が頭脳の
覚束なさよ
          ろろちち

〇次回の締め切りは5月31日です。

[274] 白堊五行歌会RURU二月作品 投稿:白堊歌会RURU 2023年 2月10日(金) 16時
白堊歌会RURU 2023年2月

畑の辺を
過ぎて墓参に
向ふ道
山茶花の紅
散り日をとどむ
           吉田美雅子

心のままに
いつわりなく
高潔に
歌は
かくありたい
           田川宏朗

私にとっては早朝の
午前9時半の散歩
日陰に
儚げな霜柱発見
指先でそっと触ってみる
          ろろちち

こども広場で
ボールを蹴り合う親子
ケラケラ笑う子は
母に甘え嬉しそう
冬の柔らかい陽射し
           伊奈 裕

聖堂の
銀杏の落ち葉
はき捨てられ
金色ろうたし
賀春来たれり
           村谷 尚

埼玉の朝も
結構寒いぞ
初めての氷に
わん子
「わぁん」って驚く
           はま栗

かじかむ両手を大きく振って
速歩、速歩、速歩 ・・・
ふと見上げると
きらめく蝋梅の花
思わず歩みを緩めて見入る
だいてんち

冬至も大寒も雨
合間に大雪と
氷点下十度超えの真冬日
身体中の血管が  
悲鳴を上げている
          山田武秋

あす 夫が 退院して帰ってくる
向こうは落ち着いているだろうけど
私は そわそわ
夫は 私にとって
36年前 出会ったときのままの人
瀧津泉

神社で
頭かじりを
坐禅会で
御守をいただく
年のはじめ
          青山すみれ

[273] 2022年12月11日白亜芸術祭(盛岡一高OB在京会芸術祭)五行詩朗読(短歌、詩も含む)、野口田鶴子さんの朗読 投稿:村谷@S54年卒 2022年12月17日(土) 8時


2022年12月11日白亜芸術祭(盛岡一高OB在京会芸術祭)五行詩朗読(短歌、詩を含む)、野口田鶴子さんの朗読です。会場は、神田の文房堂ギャラリー。
https://www.youtube.com/watch?v=Rf4u4buEZqQ&t=260s


▼ろろちち

ベランダでスクワット
テンションアップの
その訳は
雲間からこぼれた夕日が
私にスポットライトを当てるから

なまじ覚えのある方言に
そっと声に出し二度三度
イントネーションを確かめつつ
なかなか読み進めない
浅田次郎の「母の待つ里」


▼青山すみれ

うつくしい
おたより
万葉の世界から
届いたような
締め切りのお知らせ

夕焼けに染まる
雲を見上げながら
散歩と体操
毎日大空の
ドラマを楽しむ


▼村谷尚

やすけく豊かなる日の本のほかに心得なきも
「国際情勢が変わりました。日本も変わるでしょう。」
君易く答辞で言ひ切るべしや?
父かつて反戦デモを繰り返せど不毛なりき
有事なれば徴兵されるは君ら。
たまきはる命はりて日の本と世界の平和を守るや


▼伊奈裕

医師や看護師さんの
言い方ひとつで
患者の心が揺れる
優しく励まされると
前向きな気持ちがふくらむ

世界が壊れている
豪雨に見舞われ
熱波が襲う
世界中のあちらこちらで
悲鳴が渦巻く


▼山田武秋

青空の
エキスを凝縮して
点滴し
宙(そら)の子に
なる

ウクライナへ侵攻した
プーチンを讃える
ウラーッの鬨(とき)の声
もう「ウラー 一高!」は
唱和できない!


▼田川宏朗

ひと日の夏空を
目裏(まなうら)にとどめ
木槿 (むくげ)の花たちは
地を枕に
眠りにつく

愁い
寂しさ
雪にあずけて
関東平野は
青天井


▼瀧津泉

浄土ヶ浜に
雨が降る
赤とんぼもふらふらと
屋根の下に逃げていく
遠くにけむる釜石観音


▼はま栗

この世に
生まれた
小蟷螂
食べ物あるか
寝るとこあるか

ふかふかと
落ち葉踏み行く
夕暮れに向かいてなおも
遊び相手を探す
犬の仔


▼辻やのか


もり・とり・いのり

もり
もり
みどり
いのちがめばえ
ときをつなぐ

もり
もり
ことり
いのちのうたは
ひかりをはこぶ

もり
もり
いのり
いのちのゆりかご
あすへのいのり


▼戸澤聰

ふるさとの学び舎出でしともがらの芸術祭十五回続く

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